数式を綺麗に(2)：pslatex端末

pslatex端末は，図をEPS，文字列（数式を含む）をTeXで処理しますが， 位置出しをgnuplotが算出します．ただし，文字は全てTeX任せになりますので，

font "fontname,size"

やenhancedモードによる，以下のようなフォント指定ができません．

{/Symbol-Oblique=24 S}

ベースとなる文字の大きさは指定できますが，個々の文字列はLaTeXの

\Huge, \huge, \LARGE, \Large, \large, \normalsize,
\small, \footnotesize, \scriptsize, \tiny

命令で指示します．文字種も

漢字：\mcfamily, \gtfamily
英数：\rmfamily, \sffamily, \ttfamily, \bsseries, \slseries 等

で指定することになります．もちろん，TeX環境に依存します．

• ベースとなる文字の大きさは指定できますが，文字種を指定することはできませ んので（既定は，明朝＋ローマン），目盛の文字列をサンセリフ（Arialや Helvetica）に変更するには，TeXで処理する際に指定することになります． 次のようなスクリプトを作成して，パスを通しておくと便利です．
  
  

  mksfeps	mkeps

  
  
  
• 基本設定は以下のようになるでしょう．auxfileを指定すると，図の部分が 独立したファイル ***.ps（gvなどのビューア閲覧可能）として生 成されます．set output で指定した***.texを input{***.tex}と述して取り込むTeXソースを作成してタイプセッ トし，図の部分をdvips -E ***.dviにより切り取ってEPSを作成し ます．

  set term pslatex auxfile clip 10 size 4.8,3.6
  set out '***.tex'
  

  
• mksfepsを用いて，ベースのフォントをサンセリフ（\sffamilyと\gtfamily） にしたもの．